WebEngine

だらだらと綴る技術系メモ

パスワードをデータベースに保存するときは、一緒に塩を入れよう

セキュアに保存する -> 漏れた場合を想定する

データベース(以下DB)にパスワードを保存するとき、そのまま (平文で)保存してはいけません。データが漏れた場合に、パスワードが 見た瞬間わかってしまうからです。
パスワードを保存する場合、暗号化してからDBへインサートします。

実装例

手法は多種多様ですが、ここではSALTを使って暗号化 してみたいと思います。PHP + MySQLでの想定です。(ちなみにPDO)
SALTはランダムな文字列で、各ユーザごとにそれぞれ異なる ものを用意します。

<?php

/* 暗号化関数 */
function saltAngo($password, $salt) {
    $saltPassword = crypt($password, $salt);
    return $saltPassword;
}

/* ランダムな文字列を生成 */
function mkSalt($length = 8) {
    return substr(str_shuffle(str_repeat('0123456789abcdefghijklmnopqrstuvwxyz', $length)), 0, $length);
}


<?php
/* 上記ファイルの関数をrequire_onceなどで使えるようになっているとします。 */

$user = 'hoge';
$password = 'hogehoge';

$stmt = $pdo->prepare('INSERT INTO userdata SET user = ?, password = ?, salt = ?');

// トランザクション開始
$pdo->beginTransaction();

try {
    $stmt->bindValue(1, $user);
    $salt = mkSalt(); // ランダムな文字列作成
    // パスワードはsaltAngo関数で暗号化
    $password = saltAngo($password, $salt);
    $stmt->bindValue(2, $password);
    $stmt->bindValue(3, $salt); // 使ったSALTもDBへ保存
    $stmt->execute();

    // コミット 
    $pdo->commit();
} catch (PDOException $e) {
    // エラーでロールバック 
    $pdo->rollBack();
    throw $e;
}


ログイン時は、DBに保存された同じSALTを使います。同じ暗号化のロジックを使用すれば、同じ結果が 戻ってくることを利用するのです。

<?php
/* 実際はちゃんと無毒化しましょう */
$user = $_POST['user'];
$password = $_POST['password'];

$stmt = $pdo->prepare('SELECT * FROM userdata WHERE user = ?');
$stmt->bindValue(1, $user);
$stmt->execute();

$row = $stmt->fetch(PDO::FETCH_ASSOC);

if (!empty($row)) {
    $salt = $row['salt'];
    $password = crypt($password, $salt); // 保存時と同じSALTで復号化

    // パスワードが一致しているか
    if ($row['password'] === $password) {
        echo 'ログイン完了';
    } else {
        echo 'ユーザ名かパスワードが違います';
    }
} else {
    echo 'そのようなユーザは登録されていません';
}


ここでは説明を簡単にするため、弱い暗号化で済ませています。実際には、もっと 強いロジックを考えましょう。

strictモードで厳格なjavaScriptを書こう

strictモードとは?

近頃見られるようになった下記のような記述。javaScriptを書く際、必須になりつつあります。

(function() {
  'use strict';
  
  // 処理
})();


jsファイルの先頭に

'use strict'; 

と記述することにより、strictモードを 宣言することができます。strictモード下では、厳格なjavaScriptを書くことが求められるので、必然的に バグの混入を減らすことができます。

ちなみに

(function() {
})();

の部分は即時関数と呼ばれ、スコープ汚染を防ぐために用いられるものです。ここではテーマの範囲外になるので 割愛します。


効果

  1. 暗黙的なグローバル変数の禁止
  2. 代入不可なプロパティへの代入の禁止
  3. 削除できないプロパティの削除の禁止
  4. 関数の引数名の重複の禁止
  5. 幾つかの識別子は予約語にするため使用禁止(staticとか)
  6. 8進数表記の禁止
  7. eval 変数、arguments 変数の宣言禁止
  8. with 禁止

etc...って感じですね。
下の6、7、8はいいとして、1から5の効果は僕としては、かなり、ありがたいと思います。

代表効果の例

strictモードには、いくつかの効果がありますが、そのうちのもっとも基本的な効果がvar のつけ忘れを防げることです。上記の効果のうちの1.暗黙的なグローバル変数の禁止に当たる機能 です。

(function() {
  'use strict';
  var x = 'hello'; // ok
  y = 'goodnight'; // error
})();

コンソールで確認すればUncaught ReferenceError: y is not defined と注意されているはずです。ちょっとしたことですが、javaScriptは基本ゆるい言語 なので、こういうのが案外、助けになったりします。

注意点

  1. IE10以下ではサポートされていない
  2. 先頭以外でstrictを宣言しても strict モードにならない

1はそのままの意味です。Internet Explorerは昔からjavaScriptと 相性が悪いのです。

2は下記のコードを見てもらうのが早いです。

(function() {
  var x = 'hello';

  'use strict';
  y = 'goodnight'; // エラー吐かない

  // 両方の変数がコンソールに出力されてしまう!
  console.log(x);
  console.log(y);
})();

参考

Vagrant + CentOS6.4 + rbenv でRuby環境構築

Step.0 前提条件


Step.1 VagrantCentOSを導入

ターミナルから作業ディレクトリに移動。なければmkdirでつくります。

Vagrantbox.esから 使えそうなCentOSを探しましょう。今回はこの

f:id:web-engine:20160626181426p:plain

を使用。Copyのボタンを押して、ターミナル(コマンドプロンプト)に戻ります。

vagrant box add centos-testhttps://github.com/2creatives/vagrant-centos/releases/download/v6.4.2/centos64-x86_64-20140116.box

と打ち込んで実行。Copyボタンを押しているならば、URL部分はコピーの方が早いです。
centos-testの部分はボックスの名前ですが、自分のわかるものであれば好きな名前で 構いません。2、3個であれば問題ないですが、多くなってくると混乱します。間違えて違うボックスを 消してしまったりしないようにしましょう。

ボックスが追加されているか確認するには

vagrant box list

と打ち込みます。centos-testと追加されていれば成功です。

続いて、作業用のディレクトリを作成し、その中に移動します。もちろん自分のつけたい名前でオーケイです。

mkdir centos-test
cd centos-test

そこまでできたら

vagrant init centos-test

と入力。centos-testの部分は自分のつけたディレクトリ名を打ち込ましょう。
ディレクトリ内にVagrantfileというファイルが作成されれば成功です。

次に、このVagrantfileを編集します。好みのエディタで開いて

config.vm.network "private_network", ip: "192.168.33.10"

という部分の#を外しましょう。
たいていは192.168.33.10だと思いますが、もし、ipの数字部分が違う人がいればメモするなり しておきましょう。

いよいよ仮想マシンを起動します。起動するには、Vagrantfileが存在するディレクトリ下で

vagrant up

と入力するだけです。起動したか確認するには

vagrant status

と打ち込みます。runningと表示されれば無事起動しています。

Macならばvagrant sshを使い、WindowsならばPuTTYかTeraTarmを 使って仮想マシンに接続します。このとき、ipの番号が書かれていたものと違っていた人は、書かれていた 番号を使って接続しましょう。

接続に成功するとユーザ名を聞かれます。ユーザ名はデフォルトでvagrantとなっています。 次にパスワードを聞かれますが、パスワードも同じくvagrantです。

無事入ることができたら少し休憩でもしましょう。
仮想マシンを切断するにはexit
仮想マシンを止めるにはvagrant suspendvagrant haltを使います。


Step.2 gitを導入

gitを使うので

git --version

でgitが入っているか確認します。入っていなかったら

sudo yum install -y git

でインストール。


BreakTime なぜrbenvを導入するか

rbenvとは、複数のバージョンのRubyを管理できるコマンド群です。今まで知らなかったのですが、アールビーエンヴとかアールベンヴって読むらしいですね。
して、なぜ普通にyum install rubyとしないかと言うと、2系のRubyが入らないからです。
このコマンドだと、1系のRubyが入ってしまいます。(2016年6月 現在)
もちろん、それでオーケイだという方は面倒な手順をふまずに、yumを使ってインストールしてもらっても 構いません。


Step.3 rbenvを導入

いちいちsudoを打つのが面倒なのでルートユーザになります。

su -

パスワードは初期設定でvagrantでした。

つづいて、/usr/local/src下に、rbenvのリポジトリをクローンします。

git clone git://github.com/sstephenson/rbenv.git /usr/local/src/rbenv

つづいて、パスを通します。
~/.bash_profileに書き込んでしまうと、実行ユーザしか読み込んでくれないので、/etc/profile.d/下 に、rbenv.shというファイルをつくって設定を書き込みます。

echo 'export RBENV_ROOT="/usr/local/src/rbenv"' >> /etc/profile.d/rbenv.sh
echo 'export PATH="${RBENV_ROOT}/bin:${PATH}"' >> /etc/profile.d/rbenv.sh
echo 'eval "$(rbenv init -)"' >> /etc/profile.d/rbenv.sh
source /etc/profile.d/rbenv.sh

ちゃんと書き込まれているかを、エディタで開くかcatコマンドで確認しましょう。
確認したら、exec $SHELL -lとコマンドを打ち、シェルを再起動します。(exitで一度出ても良い)

ルートユーザから一般ユーザに戻ってrbenv -vと打ち込んでバージョンが表示されればオーケイです。


Step.4 ruby-buildの導入

rbenvはRubyのバージョンを管理するためのコマンド群なので、これだけでインストールすると普通にyum install ruby とするのと変わりません。rbenvディレクトリ下にpluginsというディレクトリをつくり、その中にruby-buildのリポジトリをクローン します。

git clone git://github.com/sstephenson/ruby-build.git /usr/local/src/rbenv/plugins/ruby-build


Step.5 依存パッケージのインストール

rubyをインストールするにあたり必要なものをまとめてインストールしてしまいましょう。

sudo yum install -y gcc make openssl-devel readline-devel libffi-devel zlib-devel libcurl-devel

1個ずつgrep等を使ってすでに入っているか確かめて行っても良いですね。
っていうかこんなにインストールしなくていいような気がする・・・。


Step.6 エラーの解決

rbenv install --listでインストールできるRubyのバージョンが確認できます。
当然インストールするのは2系。ここでは2.2.2をインストールしてみます。
(ここで注意点があります。ルートユーザになりましょう。グループ作成をしておらず、グループがrootの ままになっているからです)

rbenv install 2.2.2

ここで「足りないものがあるよ」と怒られた場合には、それをインストールしましょう。ただ、僕の場合は 少し違いました。

mkdir: cannot create directory `/usr/local/src/rbenv/versions/2.2.2': 
Permission denied

Permission deniedだからRuby2.2.2のディレクトリを作成できない、と言われているようです。

ちょっと危険ですが

chmod -R 775 rbenv

chmod -R 775 versions

でアクセス権を変更しました。(どっちでやったか忘れた)2番目の7は、グループのアクセス権を表しており、それの読み、書き、実行のすべてができる ように許可したわけですね。ls -lで確認すればわかるようにroot rootとなっています。2番目のroot がグループを表しているわけです。こういうのは、あまり良くないですが、練習用の仮想環境下なので今回はこれで良しとします。

もう一度インストールを試みると今回は上手くいきました。念のため、本当に成功したか下記のコマンドで確認します。

rbenv versions

インストールはできましたが、まだ、Rubyは使えません。

rbenv global 2.2.2

とコマンドを打ち、「2.2.2のバージョンを使うよ」と宣言しましょう。ruby -vで確認して2.2.2のバージョンが表示されれば、 あとは自由にRubyを使うことができます。


step.7 バージョンの切り替え

せっかくなので、もう一つ違うバージョンをインストールしてみます。

rbenv install 2.3.0

もちろん違うバージョンをインストールしただけでは、前のバージョンのままです。

rbenv vesions

で確認すると、2.2.2のバージョンの前に * がついていると思います。現在使っているバージョンを表す記号です。
新しくインストールしたバージョンを使うことを下のコマンドで宣言します。

rbenv global 2.3.0

もう一度rbenv vesionsで確認すると、アスタリスクが新しいバージョンの方についていると思います。
これで新しく追加した方のRubyが使えるようになりました。
rbenv便利ですね!


参考